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REPORT.14 仙台市中心部・2008年3月下旬

記事内の写真と内容は2008年3月当時のものです。

撮影2008年3月下旬


国土交通省の公示地価で、仙台の商業地が地価上昇率日本一だったそうです。
しかも、上昇率の全国ベスト10に3ヶ所も入るという異常事態?です。
どんな場所が値上がり率上位に入ったのか見てみましょう。写真は仙台駅屋上から撮影。

 


地価上昇率が日本一になったのは、仙台駅前の賃貸ビル「ヒューモスファイヴ」です。
築40年を超える古いビルですが、耐震改修工事を行ってグリーン色にリニューアルされました。
この土地が前年から40%も値上がりしたそうです。仙台駅のすぐ目の前という好立地です。

 


続いて地価上昇率、全国6位になったのは、仙台駅から歩いて15分ほどの、
一番町アーケード内の「よろず園ビル」です。こちらは38.5%の値上がりです。
仙台市中心部のなかでも、買物客などの人通りが多い場所です。

 


そして全国9位の値上がりを見せたのが、東二番丁通の「NBF仙台本町ビル」です。
上昇率は37.6%でした。タワービルの向かい側にあり、オフィス需要の高い場所です。
ただし、地価自体は中央2丁目のダルマ薬局の場所が市内3位です。

 


なぜ、仙台の土地が日本一値上がりしたのでしょうか。専門家によると、
最大の理由は東京、大阪、名古屋など大都市圏の土地取引が一巡し、
高止まり状態になったからだそうです。そのため、次の投資先として
目を向けられたのが仙台でした。

 


投資資金の流入は中心部の不動産取引と、再開発を活発化させました。
仙台駅前では、今年、パルコが入居する再開発ビル「仙台マークワン」がオープンします。
その後ろの高層ビル「アエル」は去年、外資系のファンドが286億円で買い取りました。

 


アエルの北隣では花京院一丁目第一地区の再開発工事も始まりました。
大塚家具が入居する14階のビルと、29階のマンションが建設されます。

 


角に建つ夕焼け麦酒園のビルは再開発地区に入っていないのでしょうか?
このビルだけ残っていました。

 


投資資金は中心部のアーケード街にも流入してきました。
ハピナ名掛丁では二軒並んだパチンコ店が、まとめて買い取られました。

 


向かい側のジャンジャン横丁も買い取られて、南側半分が取り壊されました。
画面左側の「めしのはんだや」第一号店もなくなってしまいます。

 


反対側(南側)さくら野百貨店の裏から見てみたら、すっかり更地になっていました。
中央通と一番町のアーケード沿いには、他にもファンドに買い取られた場所が数ヶ所あります。
専門家によると、すでに土地の値上がりは止まり、これ以上の上昇はないだろうとの事です。
不動産取引も減少しているそうですが、商店街に空き地があるのは良くないことなので、
買い取られて更地になったままにならないようにして欲しいですね。

 

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