
今回は、地下鉄東西線の現況を東から西へ向かって見てみましょう。
現在、市内のいたるところで建設真っ最中という感じの東西線ですが、
東端の始発駅、荒井駅と車両基地が出来る予定の場所は、
まだ工事が始まってなく、農地が広がっていました。
このあたりの農地は、水田ではなく麦畑のようです。
収穫時期を迎えた麦畑は、秋の稲穂のような黄金色に輝いていました。
この付近は、荒井駅の建設と同時に新しい市街地を作る計画ですが、
北半分の地権者の同意が得られず、とりあえず南側だけの開発になるそうです。
この場所は市街地と農地の境目で、農地の北側は市街地になっています。
産業道路(県道仙台塩釜線)沿線にはロードサイドショップが立ち並び、
その北側は物流倉庫や工場が多い地区になっています。
すぐ近くを仙台東部道路が通り、駅予定地の東隣には東インターチェンジがあります。
荒井駅を出た地下鉄は、すぐに北側の市街地に入り、
産業道路の下を中心部に向かって西進します。
しばらく行くと、二番目の駅建設現場が見えてきました。
六丁の目駅です。
杭打ち用の重機とクレーンが二組立っていました。
この辺は道幅が広く、南北線の泉中央付近のように高架でも良いような気もしますが、
高架から地下に入る場所が問題になるのかもしれません。
さらに西へ進み、4号線仙台バイパスを超えると、
再び同じような杭打ち用重機とクレーンが二組見えてきました。
卸町駅の建設現場です。
卸町は、その名の通りに仙台の卸商が集中している地区です。
ここから、仙台市中心部のビル群が遠くに見えました。
地下鉄は、そこへ向かって進みます。
若干、進路を南に変えながら進むと、またまた杭打ちの重機が見えてきました。
薬師堂駅です。
ここの杭打ち用重機は、ひとつだけでした。
今まで見てきた工事現場は夜間に作業をしているようですが、
この辺は住宅密集地のためか、昼間に工事が行われていました。
さらに西へ進むと見えてきたのが、次の駅、連坊駅の建設現場です。
仙台一高の北側で杭打ち工事が行われています。
ここは、一方通行の狭い道路でしたが、駅建設と共に道路が拡幅されるようです。
一高の横にあった交番が、西に少し離れた場所に移転していました。
現在、この道路は路線バスを除いて、まだ一方通行のままです。
進路を北に変えながら西へ進んでいくと、仙台駅東口に辿り着きます。
新寺駅の工事現場では、ちょっと前まであった杭打ちの重機がなくなっていました。
杭打ち作業は終わり、地下での工事に移っているようでした。
仙台駅に到着しました。
地下鉄は、ここから中心部を通り抜けて平野部から丘陵地帯へと進んでいきます。