
太白区長町の再開発地区「あすと長町」の状況を見てきました。
場所はJR長町駅東側の旧操車場跡地です。
この広大な土地に新しい街を作り、副都心にするというスケールの大きな計画です。
開発地区の中心を南北に貫く道路「あすと長町大通り」が開通し、
街開きが行われてから1年が過ぎました。
この1年の間に、どんな変化があったのか、南から北へ向かって見て行きます。
去年、仙台空港アクセス鉄道開通とともに作られた新駅「JR太子堂駅」です。
「あすと長町」の南端に位置する駅で、駅前広場のロータリーも整備されて綺麗になりました。
その太子堂駅を出て北へ向かうと、目の前に遺跡発掘現場が広がっていました。
長町駅東遺跡です。
約1300年前、この付近には朝廷の役所があり、その集落跡と推測されています。
遺跡は「あすと長町」の南側、約3分の1の範囲に広がっていて、
これらの街区は発掘調査が終了するまで、本格的な開発は遅れそうです。
「あすと長町大通り」を北へ向かって行きましょう。片側3車線、計6車線の大きな道路です。
歩道も広く、歩行者と自転車が分離されているようです。
しかし、歩行者は非常に少ない状態でした。
なぜなら、通り沿いに建物が、ほとんどないからです。
太子堂駅から長町駅までの間には、昔からあった、スーパー「サンマリ」と
コンビニしか商業施設が無く、歩行者は近くのマンションの住人が駅へ向かう程度です。
数年前、長町駅の東側に巨大な商業施設「仙台中華街」を建設する計画がありました。
しかし、中国資本の進出を嫌った市長が計画を白紙に戻しました。
その後、それに代わる計画がなく、空き地が広がったままになっています。
JR長町駅東口に到着しました。バスプールやロータリーが整備されて
立派になりましたが、現状では西口を利用する人の方が多いようです。
長町駅周辺の高架化により、長町駅の横から東側へ行き来できるようになりました。
この道路を西へと進むと、太白区役所やザ・モール仙台長町へと至ります。
長町駅東口の、すぐ目の前の区画が売却予定地のまま、空き地の状態でした。
地価上昇率日本一で、数多くのビル建設が進む仙台市中心部とは正反対です。
長町駅から北側の「あすと長町大通り」沿いには、ロードサイドショップが増えつつあります。
マンションも建設中でしたが、集客効果としては、まだまだです。
北端までやってきました。現在この場所に仙台市立病院の移転が計画されていますが、
それ以外に具体的な計画は発表されていません。せっかく広大な土地があるのだから、
仙台市中心部では不可能な、大きな土地を生かした施設を計画して
人を集めれば良いと思うのですが、色々と制約があって無理なのでしょうか?
最近の景気後退の影響もあるのかもしれません。
これから「あすと長町」に、どんな計画が出てくるのか、要注目です。